人生100年時代といわれる中では、同時に介護問題にも注目が集まっています。老人ホームやケアハウスなどの高齢者向けの施設は今後も増え続けることが予想されるため、施設で働く介護職員は貴重な存在になり、転職先として選ぶ人も増えています。介護とはやりがいがあり、高齢者からもその家族からも感謝されることが多い魅力いっぱいの仕事です。人に尽くし、感謝されることに喜びを感じる人にはピッタリの仕事だといえますが、仕事に取り組む姿勢においては気をつけるべき点もあります。
高齢者の介護とは、ひとりひとりの能力に応じて自立した日常生活を送ってもらうことを目的としています。したがって、施設利用者のためならどんな手助けもするということは介護とはいえないのです。目の前の高齢者にはどれだけの支援が必要なのか、どういった対応が本当にその人のためになるかを判断することも要求されます。
また、介護職員にはコミュニケーション能力は必要不可欠ともいえます。施設利用者の中には介護されることに対して後ろめたい気持ちを持っている人もいるので、常に利用者に寄り添った対応で安心感を与え、信頼関係を築くことを心がけましょう。利用者に接することによって、それぞれの利用者の特徴もよく見えてきます。どの人がどれだけのサポートが必要で、どういったところを特に注意すべきかも見えてくるでしょう。思いやりの心と周囲を見渡す広い視野を持つことで、信頼される介護職員を目指すことができるのです。